日本経済新聞「2024年3月30日」を読んで

本日発刊の日本経済新聞、NIKKEIプラス1から気になった記事を幾つか。

25面
マネーのまなび(備える&生かす)先取り貯蓄、手取りの2割(生活費の三か月分 まず確保)
寄稿:岸田幸子氏
新たに社会人になる方、おめでとうございます。
自らの収入で自らの人生を彩る第一歩を踏み出したわけですが、当記事にはその”これから”に重要なアドバイスを投げかけてくれています。
2023年の「家計の金融行動に関する世論調査」(単身世帯調査)では20台単身者で「金融資産を保有していない」人が44%との調査結果。
貯蓄のない状態では何かあった時(転職や急病で収入が途絶えた時)対応に苦慮する事になる。
FP資格のある坂本綾子氏の言葉として「まずは生活費の3か月分を貯蓄で確保」して欲しいと助言している。3か月の根拠は自己都合などで離職して収入が途絶えてから雇用保険からの失業手当が振り込まれるまでの期間が約3か月だからだという。
目安として、50万~100万円という。
とはいえ、なかなか貯めるのにはハードルが高い金額である。
その為にお勧めされているのが「先取り貯蓄」。
振り込まれた収入から一定額(手取りの2割が推奨)を”まずは”貯蓄に回してしまうのだ。
これは稀代の実業家、本田清六さんが著書「私の財産告白」で紹介している”4分の一貯金”に似ている。
これを普段使う銀行口座ではなく”貯蓄用の口座”に貯金することで貯蓄する習慣を身に付けてほしいのだ。

貯蓄用のお金の置き場として定期預金や財形貯蓄をお勧めし、その際気を付けてほしい点に手数料や預貯金にかかる金利を紹介しているが、私としては口座の”使いやすさ”を吟味してほしいと思う。
貯金の難しい点はそれを自身の努力でする必要があることだ。
欲しいものは世の中にたくさんあり、手元にお金があればそれらを手にすることが出来る。
そのお金が手元にあれば”手に入れられてしまう”のだ。
この欲望から逃れなければ貯金はおぼつかない。
その為には貯金を「する」のではなく「してしまう」もしくは「使えなくする」のも一手だと思う。
例えば、住信SBIネット銀行には定額自動振替などのサービスがあり、毎月一定額を別口座に移してくれるのだ。
また、生活費の3か月分が確保できた後でも貯蓄の習慣を続けるのであれば、「投資」を始めるのも良いと思う。
今まで現金で貯金していた分を証券会社に移して投資信託などを購入するのだ。
新NISAも始まり、投資をするには良い環境にある今、長い目で見れば人生にプラスになる事だと思う。
もちろん、投資について不安に思う人もいるでしょう。
当然、勉強も必要なのでまずは本を読むなどして知識を付けてほしい。
お勧め本としては山崎元さんの「ほったらかし投資術」や両@リベ大学長さんの「お金の大学」です。
両方の本に共通しているのは「投資の世界では大急ぎでお金持ちになるのは危険だよ。優良な投資先(投資信託)でゆっくり資産を築こうね」と言っている点だ。

NIKKEIプラス1から
1面
知っておきたい50年の経済紙
世界の経済活動はますます活発になり、とりわけ直近の50年は大きな経済の波があった50年だと紹介している。
これを紹介している私自身が50代で書かれているほとんどの出来事を成人してから体験している。
どれも当時は”〇〇ショック”などの表現がされており、さも自由経済の終焉か!と思われていた。
2位に紹介されている「世界金融危機」(リーマンショック)や6位の[WHOがパンデミック宣言」(コロナショック)、アメリカでのITバブルの崩壊や同時多発テロ、日本で起きたバブル崩壊や自然災害(神戸大震災・東日本大震災など)。
その度に「今回こそは立ち直れないかもしれない、世界経済は混乱の時代に入った!」なんて新聞記事が多数目に留まった。
しかしながら、どの経済危機も乗り越え、世界の経済規模は拡大している。
とりわけアメリカの主要株価はいずれも新高値を更新し、直近ではついに日経平均株価も新高値を更新した。
もしかしたら次こそ”自由経済の終焉”かもしれない。
でもそうではないかもしれない。

3面
「子供が社会人 家計見直し」
寄稿:ファイナンシャルプランナー 森 文子氏
各家庭で子供が成人し、社会人となった後の家計の見直しをしてはどうか?との提案だ。
平均的な665歳以上の世帯生活費(夫婦世帯で28.5万円、単身世帯で16万円ほど)を目度として、今後の生活に必要なお金を確保してほしいというのだ。
手法としては住宅ローンの見直しや生命保険、医療保険の組み換えなどをお勧めしている。
手元に資金があれば住宅ローンの繰り上げ返済をして負担を軽くする。
扶養する家族(子供が社会人になるなど)が減ったならその為に備えていた生命保険の内容を軽くしたり、公的医療保険が充実している高齢者になることに備えて医療保険を組み替えるなど。
さらに今後の為として、食事内容を健康的なものに変えて行ったり、社会人になった子供に金銭感覚を身に付けてもらうように指導する事を薦めている。

3面
マナーのツボ「挨拶を受ける時」
寄稿:NPO法人日本サービスマナー協会理事長 澤野 弘氏
新年度になり、多くの人と挨拶を交わす機会が増える中、相手を思いやった気持ちを大切にしたいですねと提案してくれています。
具体的には挨拶する相手にアイコンタクトをしっかりし、明るく挨拶を返す。
さらに相手のあいさつに対して良い所を見付け(例えば、元気のよい挨拶ですね。など)表情が硬い相手などには「緊張せずに自分らしさも出していきましょう」など声掛けをする。
お互いのこれからに”力”を与えてくれることを教えてくれています。

 

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