日経新聞「2024年3月23日」を読んで

本日発刊の日本経済新聞、NIKKEIプラスから気になった記事を幾つか。

2面
「世界、利下げモード」緩和期待、株価押上げ
”ここ最近の世界の中央銀行が金融緩引き締め(利上げ)から緩和(利下げ)へと変更し始めている”との内容だ。
ここ最近の各刻中央銀行の政策決定を見ると、
・利上げを宣言 日本(日銀)、トルコ中銀
・利上げから引き締めへ、もしくは減速 FRB(米中銀)、英イングランド銀行
・利下げを宣言 スイス中銀、メキシコ中銀、ブラジル中銀
利上げできずにいる大きな要因は各国のインフレ率の鈍化がみられるからとの事。
FRB(米中銀)が今年の利上げを3回と明言、これを先読みして米株式相場は一段高。
それでも景気の腰を折る”利上げ”にはなかなか踏み切れずにいる。
スイスの今年2月の消費者物価指数は1.2%で2021年10月以来の低水準。
数年前までインフレに苦しみ、「利上げの常連」だったメキシコ、ブラジルまでが利下げに動いている。
記事の最後に[FRBが利下げに転じれば、自国通貨高を避けるために(各国が利下げに)雪崩を打つ可能性もある」とある。
私的にはこれで当分、安くて安全なしかも利益の見込める米国債が買い続けられる、と思ってしまった。
各国の利下げ要因となることをFRBが嫌えば、当分の間は今のまま米国債を買い続ける。
保有資産の利回りを確保し続けるだけだ。
万が一、利下げになれば当然買い増し!

5面
「物価2%持続どこまで」2月2.8%上昇、先行き伸び縮小の味方
本年2月の生鮮食料品を除く総合指数が前年同月比で2.8%上昇で4か月ぶりに大きく伸びた。
但し、この大きな伸びを支えているのがエネルギー関連と春節の需要を取り込んだ宿泊料。
生鮮食品とエネルギーを除いた総合指数は3.2%プラスで六か月連続で伸びを縮めている。
ここで日銀が注目しているのが「持続的な物価上昇率2%の維持」だ。
生鮮食料品を除く総合の伸び率が23年度は前年比で2.8%、24年度は2.23%、25年度は1.66%の見通しとなって、とりわけサービス分野での伸びの鈍化が見込まれているからだ。
持続的な物価上昇は(価格転嫁が進めば)国民の収入の増加に寄与する。
収入が増えれば可処分所得(使えるお金)が増え、さらに消費が拡大する。
消費が拡大すれば各産業の売り上げ、所得が増える。
さらに国民の収入が増える…
この”好循環”の為に必要なのが「持続的な物価上昇」と言われている。
それを支えるために政府は各業界に「賃上げ」を要請してきた。
それと並行して製品への「価格転嫁」を推進。
とりわけ下請け企業への消費税転嫁、原料価格上昇分の転嫁を認めるよう、監視を強めている。
さらに、日銀は利上げを宣言しつつも、金融緩和状態は維持するとの見解。
何としてもインフレ率2%を維持したい構えだ。
しかし、当記事の下に気になった記事が…

「経済ゆとりなし」最多の63%(内閣府・社会への不満調査)
22日内閣府発表の「社会意識に関する世論調査」で
「経済的なゆとりと見通しが持てない」が63.2%で昨年比0.7ポイント上昇と出ていた。
日本で悪い方向に向かっている分野での回答が1位「物価」とある。
つまり、「今の給料じゃあ物が買えない!!」って回答。
もちろん、賃上げが本格化したのは今年の春闘からだから当然だが、これだけ株高が進んでいる日本で「物が買えない」って叫ぶ人が多いのはそれだけ「投資」に資金を振り向けている人が多い証拠なのだろう。
株価は上がっている。
企業は自社株の価値向上のため、配当を増やし、株価上昇に必死である。
日銀は利上げに踏み切り、10年国債の利息も上昇しつつある。
これで可処分所得が全く増えていないのはその分野に「投資」していないからだと思われる。
昨日各大手銀行が普通預金金利を”20倍”にすることを発表した。
しかし!だ。
20倍と言っても「0.001%」を「0.02%」にするだけである。
100万円預けてもらえる利息が10円から200円になるだけ…
その銀行は国債を購入して(10年債なら)0.7%の利息を得ている。
つまり、一般人から100万円を預け入れてもらって国債での利息収入を7000円得て顧客には200円払っているのだ。
銀行を責めるつもりはない。
利益を追求して当然だからだ。
ただ、一般の国民に問いたい。
銀行に預ける「100万円」と国が保証している国債「100万円」、どちらがいいのか?
どちらが安全で、どちらに預ける方が得なのか?
一般企業に過ぎない「銀行」(大手も含めて)に預けて200円もらうのが「安全・安心」なのか?
自分たちが所属している「国」が保証している国債に預けて利息を貰うのがいいのか?
(補足:10年国債の利率はここ最近は0.7%程度で推移している。但し、一般人が購入できる「変動  10年国債」はこの10年国債の利率から0.66をかけた利率になるので実際は0.3~0.4%前後になると思われる。100万円預けて年間3000~4000円の利息収入の換算)

NIKKEIプラス
3面
マナーのツボ(自分が自分が、と言いたくなる)
寄稿:コミュニケーション塾主宰・今井登茂子氏
今井氏が結核で母を亡くしたのが6歳の冬の事だったそうです。
その今わの際の言葉が「せんべい」。
幼い娘に名前をささやきながらの言葉だったそうです。
母を無くしてその後、家族のぬくもりを求めて苦しんだ人生の中で
ご主人からもらった言葉が日常の中でかけられる「今日はどうだった?」や会話の中で「うん、そうだね」などの肯定的な言葉だったそうです。
そんな中で気付いたのが「まず相手への心遣い」なのだと。
6歳の折、ベッドで吐血しながらも娘を気遣い名前を呼び、手を差し伸べた母。
その優しさを気付かせてくれたご主人の気遣い。
最後に「言葉遣いは心遣い」と締めくくってくれています。

5面
お役立ちグッズ「ケースがマウスパッドやスタンドに」
寄稿:ライター 中川いづみ氏
紹介されているのは(ナカバヤシ)の多機能マルチケース「スマウス」だ。
文具等が収納できる三角柱型のケースに折りたためる“ふた”がぐるりと巻き付いている。
ふたをパタパタ広げるとマウスパッドになり、三角柱部分はタブレットなどを立てかけるスタンドになる。
しかもマウスパッド裏に滑り止めまである逸品だ。
出先でパソコンを使う際、情報収集でタブレットやスマホを使うのだが、下に置いているとスイッチが押しづらい。
目も疲れる。
この「スマウス」があれば立てかけて使える!
しかも三角柱の一辺が8cm!ちょっとしたケーブルなども仕舞えるではないか!
価格2750円。
買い!じゃない?

コメント

タイトルとURLをコピーしました